施工業者選びで重要な「C値」とは?

マイホームを建築購入する際に注意を向けて欲しい数値に、C値というものがあります。普段の生活では効きなれない専門用語ですが、ハウスメーカーや工務店選びとの時に有力な指標となりえるものです。マイホーム選びに際しては価格やデザインだけでなく、住宅性能も加味して多角的な視点から考察することが求められます。今回ご紹介するC値は、なかでも住宅性能を判断する上で大きな意味をもつものです。
マイホーム購入の場面において、最近では暮らしやすさや快適性などに着目する傾向が顕著になっており、いわゆる高性能住宅への需要は高まりを見せています。高性能住宅とは断熱性や機密性、省エネ性などに優れたスペックをもっている住宅のことです。これらの数値が高いということは、生活の快適性に直結するため、この点に注目があつまるも当然といえます。
ところでC値とは、住宅にある隙間の面積の合計値をさします。すき間が多ければ当然、熱が出入する経路が大きくなるので機密性能が低くなります。したがってC値が低いことは、高機能住宅であることの客観的な目安になるといえます。この数値は設計や施工方法に影響される部分があるのはたしかですが、現場での施工技術によっても左右される側面があります。この数値は大手のハウスメーカーだけでなく、地域の工務店の方がすぐれたデータをあげていることもあるようです。つまり施工業者によってかなりの違いが見られるといえます。
もっともC値を下げる具体的方法というのは、現場で確認しながら隙間を見つけて気密テープをはったりコーキング材を充填するなど地道で手間がかかる作業です。手間もコストも嵩みますが住み始めてからの快適さでは大きな違いがあるとされるので、C値の数値にこだわるも住まい作りでは必要な視点といえるかもしれません。
それではどれほどの数字が目安になるのでしょうか。この点C値の目安は一般的な住宅では1平米mあたり10cm平方メートルとされています。特にこの数値が1平方センチ以下の住宅は高気密住宅といわれます。施工業者により平均値もまちまちなので、マイホーム購入を検討している方は施工業者に問い合わせてみるのも良いかもしれません。最近では従前に比べて施工技術が上がってきているので、平均値も底上げされていますが、自分の目で確認するのも有益です。購入後の快適な日常生活を送る上でもC値には、意識的に注目することが求められます。